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海外通販の商品を返品したら関税・消費税は戻る?発送前に必要な税関の手続き、6か月の期限と、戻らない費用

海外通販の商品を返品するとき、受け取りの際に払った関税や消費税は、自動では戻りません。税関の説明をもとに、対象になる条件、郵便で返送する前に受ける事前検査、必要書類、6か月の期限、振込までの期間、戻らない費用をまとめました。

執筆:株式会社皓悦

暗いテーブルに、薄紙に包まれた黒い衣類が入った開いた段ボール箱、白紙の用紙、ひも付きの白紙の荷札とペン
海外通販の返品の準備をイメージしたAI生成の画像です。実際の郵便物や税関の書類、商品ではありません。

海外の通販サイトで買った服のサイズが合わず、返品することにしたとします。受け取るときに関税や消費税を払っていた場合、その税金はお店に返金してもらう代金とは別の話で、自動では戻りません。戻してもらうには、税関での手続きが必要です。

そして一番大事なのは順番です。東京税関のQ&Aは、必要な手続きをせずに郵便物を発送してしまうと、払い戻しを受けられないと説明しています。つまり、先に送り返してしまうと、あとからは取り戻せません。

どんな場合に対象になるか

この制度は「違約品等の再輸出又は廃棄の場合の戻し税」と呼ばれます。税関の説明によると、個人で使うために通信販売で買った品が、品質などについて予期しなかったもので、返送や廃棄がやむを得ないと認められる場合に、輸入時の性質と形状を変えずに輸出または廃棄するなら、利用できることがあります。

東京税関のよくある質問では、注文どおりの品番とサイズの衣類で、品質やサイズが予期したものと違った場合でも、適用を受けられる可能性があるとしています。商業貨物のように「注文した品と違う」必要はないとのことです。ただし可能性の話なので、税関の担当部門への相談が前提です。

確認すること税関の説明注意点
買い方個人使用の通信販売SNSなどの個人間売買は含まれない(東京税関)
品物の状態輸入時の性質と形状を変えていない加工や使用で変わったものは難しい
期限原則6か月以内に事前検査郵便では受け取った日から数える
順番発送前に税関で手続き発送後の申請は不可
金額20万円以下は事前検査のみ20万円を超えると輸出申告も必要

郵便で返送するときの流れ

国際郵便(EMSを含む)で返す場合の流れは、東京税関の案内によると次のとおりです。手続きは国際郵便局の中の窓口だけでなく、最寄りの税関官署でできます。ただし税関と郵便局を行き来することになります。

  • 手続きする税関官署に先に連絡し、必要書類を確認する
  • 品物を仮止めの状態で、書類とともに税関へ持ち込み、事前検査を受ける
  • 検査後、税関で封をしてもらい、郵便局から差し出して受領証を受け取る
  • 受領証を事前検査を受けた税関に提示する
  • 審査が終わると、指定口座に振り込まれる

東京税関の案内に挙げられている主な書類は、申請書(税関様式T第1640号)2通、個人使用の通販であることを示す書類(カタログ、注文書、購入履歴など)、輸入時の「国際郵便物課税通知書」と領収証書、輸入時と輸出用のインボイス、振込先口座の通帳などの写しです。事前検査願は窓口にあります。受け取ったときの通知書と領収証書は、捨てずに保管しておきましょう。

事前検査や書類の確認には1〜2時間ほどかかることがあると案内されています。返送先や方法についても、お店が郵便以外の配送を指定している場合があるので、先にお店に確認しましょう。郵便で送れる品かどうかは、郵便局で先に確かめておくと安心です。

宅配便など郵便以外で返すとき

郵便以外の方法で返すときは、個人の通販品でも一般貨物と同じ手続きになります。税関の説明では、まず品物を保税地域に搬入して届け出たうえで、輸出申告と払戻しの申請を行うとされています。個人だけで進めるのは手間がかかるので、運送や通関を頼む業者か、搬入先を管轄する税関に相談してください。

6か月を過ぎそうなとき

期限は原則として輸入許可の日(郵便なら受け取った日)から6か月以内です。東京税関のよくある質問によると、クレームの成立に長くかかったなど、やむを得ない理由があれば、1年以内の範囲で延長が認められます。延長の申請は6か月を過ぎたあとでもできるとのことです。ただし、輸出や廃棄を終えたあとの申請はできません。

戻るお金、戻らないお金

戻るのは、輸入時に納めた関税と消費税です。同じよくある質問によると、関税が無税だった場合でも、適用されれば消費税の還付を受けられます。一方、返送にかかった送料などは上乗せされません。税関も、費用が払戻し額以上になる可能性があるので確認するよう呼びかけています。受け取りのときに税金がかかっていなければ、そもそも戻す税金はありません。課税されるかどうかの目安はこちらにまとめています。

振込までの期間は、東京税関の郵便返品の案内では1か月程度、手続きの流れの案内では貨物の積込みを確認してから通常2〜3か月と書かれており、ページによって差があります。少し長めに見ておくとよいでしょう。手続きの流れのページによると、具体的な振込予定日の問い合わせには対応していないとのことです。

お店への返金は別に確認する

税関の手続きは税金の話で、代金の返金や返送料の負担はお店との取り決めです。返品の条件、返送先、送料の負担、返金の時期は、発送前に書面やメールで残しておきましょう。お店の返品条件が分かるページは、税関でも準備を勧められています。なお、模倣品の疑いで税関に止められた品については、模倣品と税関の記事をご覧ください。

この記事は2026年11月4日時点の税関の公開情報をまとめたもので、個別の案件で払戻しを受けられることを保証するものではありません。実際に適用されるかどうかは税関が判断します。当社は通関や税務の手続きを代行するものではありません。返品を決めたら、発送する前に最寄りの税関にご相談ください。

参考情報・出典

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