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海外の荷物を待っているときに「関税を払って」とSMSが届いたら:税関・日本郵便が示す詐欺の特徴と、国際郵便の本当の支払い方
海外から荷物が届く予定のときに、関税や通関料の支払いを求めるSMSやメールが届くことがあります。税関(関税局)と日本郵便の注意喚起をもとに、偽メッセージの特徴、税関がSMSを送らないこと、国際郵便で税金がかかるときの本当の流れ(課税通知書と納付書)、届いたときの対処と相談先をまとめました。
執筆:株式会社皓悦

海外の通販サイトで買い物をしたり、海外の家族や友人から荷物が届く予定があったりすると、「関税が未払いです」「通関料を支払わないと配送できません」といったSMSやメールが届いて不安になることがあります。荷物を待っているタイミングだと、本物の連絡だと思い込みやすくなります。
この記事では、税関(財務省関税局)と日本郵便が公式サイトで出している注意喚起をもとに、偽メッセージの特徴と、国際郵便で本当に税金がかかるときの流れを整理します。皓悦は、海外で仕入れた商品を日本で販売している立場から、荷物の受け取りでの基本的な注意点として紹介します。
税関・関税局はSMSを送らない
税関の注意喚起によると、「関税局【重要なお知らせ】」「【関税局 差押最終通知】」「関税・【差押最終通知】未払い税金の支払いのお願い」といった文言とURLが書かれたSMSやメールが確認されています。税関は、URLにアクセスしないこと、支払いに応じないことを呼びかけています。
同じ注意喚起では、関税局から一般の人にSMSを送ることはないこと、問い合わせへの返信や事前に連絡した場合を除いて、メールを送ることもないことが明記されています。届いた場合は削除するよう案内されています。
税関の別の注意喚起では、「税関 関税等お支払サイト」になりすました偽サイトへ誘導される例も紹介されています。本物のお支払サイトは、海外から入国するときに免税範囲を超えた場合などに、税関職員の前でクレジットカード納付に使うものだと説明されています。そのためSMSで案内することはないとしています。
国際郵便で税金がかかるときの本当の流れ
では、外国から届いた郵便物に本当に税金がかかる場合はどうなるのでしょうか。税関のカスタムスアンサー「6101 国際郵便物の通関手続の概要」によると、課税価格が20万円以下の郵便物の場合、流れは次のように分かれます。
| ケース | どうなるか |
|---|---|
| 税金がかからない | 日本郵便から名あて人にそのまま配達される |
| 税金の合計が1万円以下、または1万円超30万円以下で配達を希望する場合 | 「国際郵便物課税通知書」と納付書が郵便物と一緒に配達され、税金の納付を日本郵便に委託すると申し出て、税金相当額と日本郵便の取扱手数料を払えば、その場で受け取れる |
| 上記以外 | 課税通知書だけが届き、記載の郵便局で納付書を受け取り、銀行窓口か郵便局の貯金窓口で納付すると受け取れる(別途、日本郵便の取扱手数料が必要) |
つまり、国際郵便で税金がかかる場合の基本は、紙の「国際郵便物課税通知書」と納付書を通じた支払いです。SMSのリンクからクレジットカード番号を入力させる仕組みは、この流れの中には出てきません。課税価格が20万円を超える郵便物などは、輸入(納税)申告が必要になるなど、別の手続きになります。
また、税関から「外国から到着した郵便物の税関手続のお知らせ」というはがきが届き、書類の提出を求められることもあります。この場合も紙のはがきで届き、はがきに書かれた税関の外郵出張所などに郵送・持参・電話で対応する流れです。不安なときは、メッセージに書かれた番号ではなく、税関の公式サイトで調べた問い合わせ先に連絡してください。
日本郵便を装うメッセージの特徴
日本郵便も、日本郵便を装った不審なメールやSMSに注意するよう呼びかけています。特徴として、不自然な日本語や誤記、「○○時間以内に支払わない場合は配送がキャンセルされる」のように不安をあおる文言が挙げられ、再配達手数料や通関料の支払い依頼を装うメールも例に含まれています。
- 「24時間以内」「48時間以内」など、短い期限で支払いを急がせる
- 住所の不備や不在を理由に、リンク先で住所やカード情報の入力を求める
- 差押えや逮捕など、強い言葉で不安をあおる
- メッセージにある電話番号や支払いサイトに誘導する
税関の注意喚起には、自動音声の電話で「荷物を税関で預かっている」と告げて警察を名乗る者につなぐ例や、実在する税関の電話番号が表示される例もあります。税関は、自動音声で電話をかけることはないとしたうえで、実在する番号からの電話でもいったん切ってから税関に相談するよう案内しています。
届いたときの対処と相談先
関税や通関料の支払いを求めるSMSやメールが届いたら、リンクを開かず、支払いもせずに削除するのが基本です。荷物の状況を確かめたいときは、メッセージのリンクではなく、日本郵便などの運送会社の公式サイトやアプリに、自分で追跡番号を入力して確認しましょう。追跡番号の見方は、海外配送の追跡はどの番号?でも説明しています。
すでにリンクを開いてカード情報などを入力してしまったり、お金を振り込んでしまったりした場合は、すぐにカード会社や銀行に連絡し、警察にも相談してください。フィッシングの通報は警察庁の「フィッシング110番」でも受け付けています。日本郵便を装うメッセージで不安があるときは、最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」への相談も案内されています。
課税されるかどうかや税額は、品物の種類や価格、送られ方によって変わります。この記事では個別の税額は扱っていません。気になる荷物があるときは、税関の公式サイトや税関相談官に確認してください。皓悦への商品や取引のお問い合わせは、ページ下のお問い合わせからどうぞ。


