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上海蟹は日本に持ち帰れる?生きたままは特定外来生物として禁止、死んだもの・加工品とメルカリの扱い
秋に旬を迎える上海蟹(チュウゴクモクズガニ)は、外来生物法の「特定外来生物」に指定され、生きたままの日本への持ち込みは原則禁止です。環境省のリーフレットをもとに、規制の内容と理由、罰則、死んだもの・加工品の確認先、メルカリで生き物が禁止出品物になっている点を整理しました。
執筆:株式会社皓悦

秋は上海蟹の季節です。ホテルニューオータニ大阪の2019年のニュースリリースでは、9月から11月下旬までが一番の食べごろとされ、雌は10月、雄は11月が特においしいと紹介されています。上海などへの旅行や出張で上海蟹を見かけて、日本へのおみやげにしたいと考える人もいるかもしれません。ところが、生きたままの上海蟹は、日本への持ち込みが原則として禁止されています。
この記事では、環境省のリーフレットと特定外来生物の解説ページをもとに、規制の内容と理由、違反したときの罰則、死んだものや加工品を持ち込みたいときの確認先、そしてメルカリでの扱いを整理します。
上海蟹は「特定外来生物」
上海蟹の正式な和名はチュウゴクモクズガニ(学名 Eriocheir sinensis)で、原産地は朝鮮半島西岸から中国沿岸部です。環境省のリーフレットによると、上海蟹は外来生物法にもとづき、平成18年(2006年)2月1日から「特定外来生物」に指定されています。特定外来生物とは、海外から入ってきた生物のうち、生態系や人の生命・身体、農林水産業に被害を及ぼす、または及ぼすおそれがあるものです。
| 規制 | 内容 |
|---|---|
| 輸入 | 原則禁止 |
| 飼育・栽培・保管・運搬 | 原則禁止 |
| 野外に放つ・植える・まく | 禁止 |
リーフレットには「生きている個体を対象にしています」と書かれています。つまり、この規制が問題にしているのは生きた上海蟹です。リーフレットは、上海蟹を食べたいときは「中国か中華料理店でお召し上がりください」と呼びかけ、中華料理店などは正規の手続きを経て輸入された上海蟹を扱っていると説明しています。
なぜ禁止されているのか
環境省は、上海蟹が日本のあらゆる地域に定着でき、非常に高い移動能力を持っていることを理由に挙げています。そのため、日本在来のモクズガニとの間で、すみかや餌の奪い合い、交雑、病原菌の感染などが起こり、生態系のバランスが崩れてしまうおそれがあると説明しています。
違反したときの罰則
リーフレットでは、違反した場合、個人は最高で3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、法人は1億円以下の罰金が科されることがあると説明しています。おみやげのつもりで少しだけ、という場合でも、生きた上海蟹をスーツケースや手荷物に入れて持ち帰ることは避けてください。
死んだもの・加工品は?
リーフレットの規制は生きている個体が対象のため、加熱調理したものや冷凍品、加工品は外来生物法の規制の中心ではありません。ただし、食品を海外から持ち込むときには、外来生物法とは別に検疫などのルールがあります。たとえば農林水産省動物検疫所のよくある質問では、魚の干物などは動物検疫の対象ではないものの、肉製品が含まれていないか確認されることがあり、持ち込めるかどうかは到着する空港や港を管轄する動物検疫所に原材料を添えて問い合わせるよう案内しています。
上海蟹の加工品には、肉やエキスなど他の原材料が使われていることもあります。持ち帰りたい商品があるときは、原材料表示を確かめたうえで、出発前に動物検疫所や税関などの公的窓口に確認するのが確実です。
メルカリでの扱い
メルカリの「禁止されている出品物」では、事業方針などにより取り扱いを禁止しているものとして「生き物」が挙げられています。また、法令や公的な規制にもとづいて取引を禁止しているもの、安全面や衛生面に問題のある食品類も禁止出品物です。生きた上海蟹は、メルカリで売ったり買ったりできるものではありません。
チェックリスト
- 生きた上海蟹は日本へ持ち込まない(特定外来生物)
- 上海蟹を味わうなら現地か、正規に輸入したものを扱う国内の飲食店で
- 加熱済み・冷凍品・加工品は原材料表示を確かめ、出発前に動物検疫所や税関に確認する
- メルカリでは生き物は禁止出品物
- 迷ったら環境省の外来生物のページで最新情報を確認する
皓悦の関連販売先では、中国などで購入した商品をメルカリで取り扱っています。法令の詳しい内容や個別の可否については、環境省や動物検疫所、税関など公的機関の案内をご確認ください。


