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焼鳥店の「なす」串:たれと相性がよい理由、熱いうちの食べ方と「秋なす」の話
焼鳥店の野菜串で見かける「なす」。焼鳥千吉のたれ焼きのなす串の写真をもとに、たれ・塩の選び方、中まで熱い果肉を食べるときの注意、皮の紫色の成分、ことわざ「秋なすは嫁に食わすな」の諸説と秋のなすがおいしいとされる理由を、公的機関などの資料で整理しました。
執筆:株式会社皓悦

焼鳥店のメニューでは、鶏の串と並んで野菜の串もよく選ばれます。なすはその定番の一つで、たれや塩で香ばしく焼いた果肉はとろりとした食感になります。この記事では、焼鳥千吉がGoogleで公開しているなす串の写真をもとに、味付けの選び方、熱いうちに食べるときの注意、皮の色の話、そして「秋なす」にまつわる言葉を、公的機関などの資料にもとづいて整理します。
写真で見るなす串
写真のなす串は、大きめに切ったなすを2本の串で留めた形です。表面にはたれが塗られて照りが出ており、ところどころに焦げ目がついています。右側の一切れの端には、紫色の皮が残っているのが分かります。2本の串で留めると、柔らかくなったなすが焼いている途中や食べるときに回ったり崩れたりしにくくなります。

たれと塩、どちらで頼む?
農畜産業振興機構(ALIC)の資料では、なすは油と大変相性が良い野菜として紹介されています。焼いたなすは果肉がやわらかくなり、表面に塗ったたれがよくなじみます。写真の串もたれ焼きで、甘辛いたれと焦げ目の香ばしさが一緒に楽しめる味付けです。
店によっては塩で焼いたなす串を選べることもあります。塩はなすそのものの甘みや香りが分かりやすい味付けです。メニューに味付けが書かれていないときは、「なすはたれと塩、どちらですか?」とたずねれば、その店のおすすめを教えてもらえます。
熱いうちに食べるときの注意
焼きたてのなすは、とろりとした果肉の中まで熱くなっています。表面が少し冷めたように見えても中は熱いことが多いので、一口目は端を小さくかじり、温度を確かめてから食べ進めると、口の中をやけどしにくくなります。
やわらかいなすは、串を縦に持つと先からずり落ちやすくなります。串を横に持って手前の一切れから食べるか、箸で串から外して小皿に移すと食べやすくなります。皿に残ったたれは、ほかの串やご飯と合わせて楽しめます。
皮の紫色は何の色?
同じALICの資料によると、なすの鮮やかな紫色の皮には、ナスニンと呼ばれるアントシアニン(ポリフェノールの一種)が含まれています。焼いたなすの皮が濃い紫色に残っているのは、この色素によるものです。また、なすに含まれる成分のほとんどは水分だと説明されています。
皮は果肉よりも少し歯ごたえがあります。串焼きのなすは皮ごと食べられるものがほとんどですが、皮をむいて焼く店もあります。食感が気になるときは、注文のときに皮付きかどうかを聞いてみてもよいでしょう。
「秋なすは嫁に食わすな」とは
なすには「秋なすは嫁に食わすな」ということわざがあります。管理栄養士によるコラムでは、いくつかの解釈が紹介されています。文字どおり、おいしい秋なすを嫁には食べさせないという意地悪な意味のほか、なすは体を冷やす、消化がよくないとして嫁の体を気づかったという説や、秋なすは種が少ないことから子宝に恵まれなくなることを心配したという説もあります。
どの説が正しいかははっきりしませんが、いずれも秋のなすがおいしいものとされてきたことを前提にしています。京都府の食育資料では、秋になって昼夜の温度差が大きくなると、なすの果肉がしまってより一層おいしくなると説明されています。10月ごろは、こうした話題を思い出しながらなす串を味わうのにちょうどよい季節です。
注文前のチェックリスト
- 味付けはたれか塩か、選べるかどうか
- 皮付きかどうか(食感が気になるとき)
- 一口目は端を小さくかじって温度を確かめる
- やわらかいので串は横に持つか、箸で外す
- 残ったたれはほかの串やご飯と楽しむ
焼鳥千吉(大阪・南久宝寺)では、鶏の串と一緒に野菜の串も楽しめます。その日のメニューや味付けは、来店時にスタッフへおたずねください。


