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焼鳥店の「和牛串焼き」:和牛と国産牛の違い、A5の意味と、注文前に店で聞けること
焼鳥店のメニューにある「和牛串焼き」。「和牛」は品種で決まる言葉で、「国産牛」とは基準が違います。A5の意味、メニュー名だけでは分からないこと、店で聞くときの日本語、焼き加減の考え方を、焼鳥千吉がGoogleで公開している写真とあわせてまとめました。
執筆:株式会社皓悦

焼鳥店は鶏の串だけとは限らず、メニューに牛の串が載っていることがあります。南久宝寺の焼鳥千吉でも、2026年10月時点の注文用メニューに「和牛串焼き」がありました。ここで気になるのが「和牛」という言葉です。「国産の牛のこと」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は「和牛」と「国産牛」は、基準そのものが違います。A5という表示もまた別の話です。この記事では、この3つの言葉を整理し、メニュー名から分かることと分からないこと、店で聞くときの言い方をまとめます。
「和牛」は品種、「国産牛」は育った場所
農林水産省の広報誌によると、「和牛」は牛の品種に着目した区分で、日本で改良されてきた黒毛和種、褐毛和種、無角和種、日本短角種の4品種と、その交雑種だけを指します。国内で肥育される和牛の90%以上は黒毛和種とされています。
一方、農畜産業振興機構(alic)の解説では、「国産牛」は日本国内での飼育期間が他の地域より長い牛のことです。品種は問いません。同じ解説では、「和牛」と表示できるのは4品種とその交配種で、日本国内で出生し生育されたものに限られるとされています。
| 言葉 | 何を見ているか | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|---|
| 和牛 | 品種(4品種と交雑種) | 牛の品種の範囲 | 産地、部位、等級 |
| 国産牛 | 国内での飼育期間 | 主に日本で育ったこと | 品種、部位、等級 |
| A5などの等級 | 枝肉の歩留と肉質 | 取れる肉の割合と肉質の評価 | 品種、産地、自分の好みに合うか |
A5は「和牛」の別名でも、味の保証でもありません
alicのまめ知識によると、A〜Cは枝肉からどれだけ肉が取れるかを示す歩留等級、1〜5は肉質等級です。肉質等級は、脂肪交雑(サシ)、肉の色沢、締まりときめ、脂肪の色沢と質の4項目のうち、最も低い評価で決まります。
つまりA5は、歩留と肉質の評価です。脂の多い肉が上位になりやすいので、「さっぱりした赤身が好き」という方にとって、数字が高いほどおいしいとは限りません。また、メニューに「和牛」とあるだけでは等級は分かりません。当店の和牛串焼きの等級も、この記事では断定しません。
写真で見る、当店の和牛串焼き

写真では、牛肉が串にぎゅっと重なり、表面にしっかり焼き目がついています。鶏の串と並べると色が濃く、見た目にも違いが分かります。器は淡い緑の釉薬で、付け合わせはありません。器や盛り付けは日によって変わる場合があります。
注文前に店で聞けること
メニュー名だけでは、部位、産地、等級、味付けは分かりません。気になるときは注文前に聞くのが確実です。忙しい時間帯はすぐに答えられないこともあるので、特に知りたいことを1つか2つに絞ると伝わりやすくなります。
- 部位を聞く:「和牛串焼きは、どの部位ですか?」
- 味付けを聞く:「味付けは塩ですか、たれですか?」
- 焼き加減を頼む:「中までしっかり焼いてもらえますか?」
- 今日あるか聞く:「今日、和牛串焼きはありますか?」
当店のメニューでは、和牛串焼きは「本日おすすめ」の欄に載っていました。こうした欄の品は日によって変わることがあります。価格や提供の有無は、来店時のメニューか電話でご確認ください。
焼き加減の考え方
牛肉は「赤いほうがおいしい」と言われることもありますが、厚生労働省のQ&Aは、腸管出血性大腸菌は75℃で1分間以上の加熱で死滅すると説明しています。また、肉の生食や加熱不足の肉を子どもや高齢者などに食べさせないよう呼びかけています。
お子さんや高齢の方と一緒のとき、体調に不安があるときは、遠慮せず「中までしっかり焼いてください」と伝えて大丈夫です。しっかり焼くと少し時間がかかることがあるので、最初の注文に入れておくと待ち時間を調整しやすくなります。
鶏の串とどう組み合わせるか
焼鳥店では、牛の串は1本あれば変化をつけるのに十分という考え方もできます。最初はねぎまなどの鶏の串を頼み、途中で1本加えると、味の違いが分かりやすいかもしれません。あくまで一例なので、好きな順番で問題ありません。頼み方の基本は大阪で焼鳥を楽しむための注文ガイドを、鶏以外の一品としては馬刺しの記事をご覧ください。
焼鳥千吉 南久宝寺店のメニューや店舗情報は公式サイトでご確認いただけます。この記事の内容は2026年11月3日時点の確認にもとづきます。部位や産地、等級を断定するものではありません。
参考情報・出典
- 農林水産省 広報誌aff 2016年8月号「和牛」特集(確認日:)
- 農畜産業振興機構(alic)「和牛と国産牛ってちがうの?」(確認日:)
- 農畜産業振興機構(alic)「食肉のランク付けを知っていますか?」(確認日:)
- 厚生労働省「腸管出血性大腸菌Q&A」(確認日:)
- 焼鳥千吉 公式サイト(確認日:)


